普通児および精神発達遅滞児における自己意識に関する比較的研究
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概要
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精神発達遅滞児における自己意識を、普通児のそれとの比較を通して、因子分析的に検討した。被験対象児は、小学校2年生59名、小学校5年生74名、そして中学校2年生38名の普通児群171名と精神発達遅滞児群31名(平均CAI6.6歳、平均MA7.1歳)であった。自己意識の測定のための自己評価インベソトリーは、知的・能力的側面に関する項目ll、身体・容姿的側面に関する項目7、社会・対人的側面に関する項目11、情緒的側面に関する項目5、性格的側面に関する項目13の計47項目から構成されていた。主因子分析をおこない5因子を抽出し、バリマックス回転をした。各々の因子は、学習・知識の因子、性格の因子、容貌の因子、友人関係の因子、そして、学校の因子と解釈された。5因子に関連した項目について、平均得点による発達的分析をおこなったところ、精神発達遅滞児は小学校2年生とほぼ同様の結果を示したが、個々の細部では独自な面がみられた。
- 日本特殊教育学会の論文
- 1981-10-20
著者
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