精神発達遅滞児の課題解決過程における反応言語化の効果について
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概要
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本研究では、確率課題において、精神遅滞児が選択反応の結果を自ら言語化したり、あるいは他者からそれを与えられることによって、課題解決の仕方をいかに変化させるか実証的に検討した。被験対象は、MA 4・5才、MA 6才、そしてMA 7・8才の3レベルの精神遅滞児90名であった。各レベル毎に自発言語化群、他発言語化群、対照群の実件条件が設定された。自発言語化群が選択反応に対する報酬の有無を自ら言語化するのに対し、他発言語化群はそれを実験者から施された。対照群は何ら特別の操作を与えられなかった。主として、次のような結果が得られた。MA 4・5才レベルでは、他者の言語化により部分強化刺激への選択反応率が低下し、位置交替パターン反応数が増加した。MA 6才レベルでは有意な条件間の差異が認められなかった。MA 7・8才レベルでは、とくに自発言語化条件下でパターン反応数が増加した。
- 日本特殊教育学会の論文
- 1981-07-20
著者
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