普通児及び精神遅滞児の言語媒介過程 : 数概念達成場面を中心にして
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概要
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本研究では、数概念達成課題を用い、精神遅滞児の言語媒介過程を排中律による論理的操作の観点から説明しようとした。その分析対象者は、精神遅滞児11名(平均MA5.1)及び普通児11名(平均MA4.6)の計22名であった。各被験者は、言語化試行で刺激属性(数の多少)の言語化が施され、非言語化試行で特別な経験が与えられず、各々10回のテスト試行に移行した。その結果、主としてテスト試行の成績で、(1)普通児の場合、言語化条件及び非言語化条件において、いずれも平均正反応数は9.3(93%)であり、(2)精神遅滞児の場合、それは、言語化条件7.2、非言語化条件5.5であった、(3)テスト試行の第1試行目の正反応者率では、普通児が両条件で共に90.9%であり、精神遅滞児が各々63.6%、45.4%であった、(4)言語報告の分析から、普通児の方が精神遅滞児に比べて、より多く適切刺激属性を言及した。
- 日本特殊教育学会の論文
- 1984-12-30
著者
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