イネ紋枯病抵抗性の品種間差異
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
高温期に早生から晩生まで出穂する鹿児島県での紋枯病抵抗性検定では,早晩性の影響に関係なく抵抗性の評価が可能である.晩生・長稈品種は紋枯病被害度が小さくなる「発病回避現象」があるといわれているが,早晩性や草丈と発病度との明確な相関はみられなかった.紋枯病抵抗性には明らかな品種間差異が認められ,WSS3を"強",北陸糯181号を"やや強",夢十色を"中",日本晴とヒノヒカリを"やや弱",ミネアサヒと初星を"弱"の抵抗性判定指標に選定した.本試験で供試した品種系統で,抵抗性強と判定されたものは4%と少なく,インド型飼料イネなどの他用途米であった.また,これらの形質には晩生・長稈への偏りはみられなかった.
- 2008-05-15
著者
-
小牧 有三
鹿児島県農業開発総合センター
-
大内田 真
鹿児島県農業開発総合センター
-
大内田 真
鹿児島農業開発総合センター
-
桑原 浩和
和泊町役場
-
重水 剛
鹿児島県北薩地域振興局
-
小牧 有三
北大農
-
小牧 有三
農業・食品産業技術総合研究機構 中央農業総合研究セ
-
大内田 真
鹿児島農総センター
関連論文
- 暖地早期水稲における日照不足が玄米品質に及ぼす影響
- イネ紋枯病抵抗性中間母本系統「西南PL1」,「西南PL2」の特性
- イネ紋枯病抵抗性の品種間差異
- 水稲登熟期間の湿度および遮光処理が背白米の発生に及ぼす影響
- 12 暖地水稲における玄米タンパク質含有率と背白米の関係(栽培,日本作物学会第226回講演会)
- 水稲の湛水土中直播栽培における土中出芽性に優れた系統の選抜・育成
- 晩植適性をもつ水稲品種の特性 : 出穂期と草型について
- 近赤外分光法による精米のグルテリン含量測定
- 低グルテリン米水稲新品種「春陽」の育成
- 多収の低アミロース水稲新品種「朝つゆ」の育成
- ホールクロップサイレージ向きイネにおける 2 回刈り時の風乾物重の品種間差異
- ビニルハウスによる高温条件下での登熟に関する早生水稲の品種間差
- 低アミロース水稲品種「ソフト158」および有望系統「北陸180号」の施肥反応
- 水稲新品種「いただき」の直播特性
- 普通期中生の多収・良食味水稲新品種'あきほなみ'の育成
- 暖地における水稲登熟期間の高温が玄米品質に及ぼす影響と品種間差異
- 鹿児島県早期栽培コシヒカリの収量構成要素及び食味に対する栽植密度の影響
- 鹿児島県における早期栽培コシヒカリの出穂に及ぼす高温の影響
- 多収・良食味で穂発芽性難の早期水稲新品種'ゆがふもち'の育成
- 鹿児島農試で育成した水稲極早生系統の出穂期と食味の関係 : 良食味品種系統の早生化に伴う食味の変動とそれに対する交配組合せの影響
- 巨大胚米からの胚芽の分離と胚芽入り餅生地の製造
- 春播コムギ系統の気温および降水量に対する反応
- サトウキビの品質評価法に関する研究 : 第1報 凍結試料で作成する近赤外分光分析(NIR)法の検量線
- 春播コムギにおける収穫指数による選抜の効果
- 高温登熟条件の違いによる水稲品種の玄米品質の差異
- 春播コムギ系統の環境条件に対する反応
- 鹿児島県におけるさとうきびの主な品種と課題 (特集 甘味資源作物) -- (生産動向)
- 16-5 サトウキビの収穫残渣量と残渣中の養分量(16.畑地土壌肥沃度)
- 登熟期間の高温および日射条件が乳白粒の発生に及ぼす影響
- 高温登熟に優れる系統作出を目的としたF4雑種集団における高温耐性の変異分布
- 生産地から 平成23/24年期さとうきび低収の環境的要因と技術的要因
- 近年の九州における水稲の作柄・品質低下の実態・要因の解析と今後の対応
- 水稲新品種'さつま黒もち'の育成とその特性
- 水稲新品種'さつま赤もち'の育成とその特性
- 暖地早期水稲における簡便な登熟調査による乳白粒発生の予測方法
- 7-1-29 硫酸カルシウムの施用が安納いもの収量,糖度に及ぼす影響(7-1 肥料および施肥法,2013年度名古屋大会)
- 安納いも蒸しイモBrixの変異と諸特性との関係
- 奄美地域の12月収穫におけるサトウキビ品種「Ni23」の多回株出し栽培での生産力