多空間デザインモデルに基づく「複雑さ」研究の指針 : マクロ形状情報「複雑さ」とデザイン(1)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
現在の工業製品のスタイリングに活用されている曲線形状のデザインにおいては,形状全体の特徴を巨視的に認知するヒトの特性から,形状要素の組合せによって発現するマクロ形状情帳を把握し,それを適切に操作することが重要である.しかし,CADを用いた現行の曲線デザインにおいては,微視的な形状特徴を定量的に表現する情報の提示が主流であり,マクロ形状情報の把握と操作はデザイナの経験や直観に基づいて行われている.このような背景より,筆者らは,曲線デザインにおいて重要な指標となるマクロ形状情報「複雑さ」を対象として,マクロ形状情報の定量化法構築,定量化されたマクロ形状情報を操作可能な曲線形状生成法の構築,の2点を目的とした研究を進めてきた.本報では,まず,多空間デザインモデルの観点に基づきマクロ形状情報研究の課題をまとめ,それと対比するかたちでマクロ形状情報研究の指針を示す.つぎに,マクロ形状情報「複雑さ」を対象とした研究を進めるうえで重要となる関連研究の知見を多空間デザインモデルの観点からまとめ,「複雑さ」研究の指針について述べる.
- 日本デザイン学会の論文
- 2008-01-31
著者
関連論文
- 構造設計問題における創発設計システムと位相最適化法による解の比較研究
- A13 創発デザイン法試論 : 構造シミュレーションモデルによる解析的方法と創発的方法の比較(創発デザインと最適デザイン(デザイン理論・方法論研究部会),「想像」する「創造」〜人間とデザインの新しい関係〜,第56回春季研究発表大会)
- A12 多様解を導出する創発デザインシステム(創発デザインと最適デザイン(デザイン理論・方法論研究部会),「想像」する「創造」〜人間とデザインの新しい関係〜,第56回春季研究発表大会)
- A11 創発デザインおよび最適デザインにおけるトップダウン(創発デザインと最適デザイン(デザイン理論・方法論研究部会),「想像」する「創造」〜人間とデザインの新しい関係〜,第56回春季研究発表大会)
- B-02 コストを考慮した多様場対応型ロバストデザイン法の提案(ロバストデザイン,ユニバーサルデザイン,ユーザビリティ(デザイン理論・方法論研究部会),「想像」する「創造」〜人間とデザインの新しい関係〜,第56回春季研究発表大会)
- A20 ロバストデザイン法を用いたシートデザイン(ロバストデザイン,ユニバーサルデザイン,ユーザビリティ(デザイン理論・方法論研究部会),心「こころ」とデザイン,第55回春季研究発表大会)
- A19 ロバストデザイン,その概念(ロバストデザイン,ユニバーサルデザイン,ユーザビリティ(デザイン理論・方法論研究部会),心「こころ」とデザイン,第55回春季研究発表大会)
- 3.第2回創造性研究部会例会記録より(オーガナイズド・セッションおよび例会の記録から, 第1部: デザインにおける創造性をめぐって)
- オーガナイズド・セッションおよび例会の記録から
- 構造設計問題における創発設計システムと位相最適化法による解の比較研究(機械力学,計測,自動制御)
- A04 ペットとペットロボットの分析による価値成長デザインの視点抽出(デザイン科学の枠組みとその応用(デザイン理論・方法論研究部会),「想像」する「創造」〜人間とデザインの新しい関係〜,第56回春季研究発表大会)
- 2人のためライフサポートビークル(デザインプロジェクト, 慶應義塾大学21世紀COEプログラム 先端デザインスクール)
- A07 「場」とその「境界」の概念を導入したマクロ感性科学(感性デザインと情緒デザイン(デザイン理論・方法論研究部会),心「こころ」とデザイン,第55回春季研究発表大会)
- 人工股関節ステム開発への事例適用による創発設計システムの構築
- 生物学的淘汰要素を用いた形状生成 : 材料非線形性を利用した形状生成シミュレーション(1)
- 多空間デザインモデルに基づくロボットの親近感生起動作生成法
- 創発設計とその応用の可能性
- H01 曲率エントロピーおよび曲率積分を用いた「複雑さ」の定量化法とその比較分析(形態論、建築・インテリア、その他, 第54回研究発表大会)
- 力学的環境下における生物学的適応挙動を模倣した形状生成 : 材料非線形性を利用した形状生成シミュレーション(2)
- 創発の概念に基づく超多自由度システムの挙動設計
- E08 ロバスト設計法の課題抽出とそれに対応する新手法の提案(デザイン方法論、デザインマネージメント, 第54回研究発表大会)
- A03 多様場に対応するロバスト設計法の提案とその適用(創造性研究部会,デザイン創造論,口頭による研究発表概要,平成18年度 日本デザイン学会 第53回研究発表大会)
- 生体と対話する人工関節システム(デザインプロジェクト, 慶應義塾大学21世紀COEプログラム 先端デザインスクール)
- A01 場の影響を考慮した形状特徴と物理特性との関係解析(デザイン科学の枠組みとその応用(デザイン理論・方法論研究部会),「想像」する「創造」〜人間とデザインの新しい関係〜,第56回春季研究発表大会)
- B22 デジタルコンポジションシステムの概念デザイン(形態論,造形論,表現論(デザイン理論・方法論研究部会),心「こころ」とデザイン,第55回春季研究発表大会)
- 「場」を考慮したマクロ情報の定式化法
- E05 INDSCALモデルの多次元尺度法を用いた「類似性」認知構造の解析(感性工学、材料計画,口頭による研究発表概要,平成18年度 日本デザイン学会 第53回研究発表大会)
- 嗜好性の違いを考慮した設計方法 : シートのギャザーパターンを事例として
- ギャザーパターンに対するユーザーの評価構造と嗜好性の違い
- 創発設計システムの繊維状形状生成における形状特徴の操作指針
- 創発設計システムを用いた繊維状形状生成方法の提案
- 創発設計システムの構築に向けた大規模設計対象への事例適用(機械力学,計測,自動制御)
- 創発設計システムにおけるパラメータと生成形状の多様性(機械力学,計測,自動制御)
- A04 内的デザインと外的デザイン : デザインの統合化を目指して(デザイン科学の枠組みとその応用(デザイン理論・方法論研究部会),心「こころ」とデザイン,第55回春季研究発表大会)
- 解像度を考慮した「複雑さ」の定量化と曲線デザインへの応用 : マクロ形状情報「複雑さ」とデザイン(5)
- 「複雑さ」を操作した曲線形状生成 : マクロ形状情報「複雑さ」とデザイン(4)
- 曲線形状における「複雑さ」の定量化 : マクロ形状情報「複雑さ」とデザイン(3)
- 曲線形状における「複雑さ」の認知特性 : マクロ形状情報「複雑さ」とデザイン(2)
- 多空間デザインモデルに基づく「複雑さ」研究の指針 : マクロ形状情報「複雑さ」とデザイン(1)
- A05 デザインの奉仕化と生命化 : 価値成長型デザインを目指して(デザイン科学の枠組みとその応用(デザイン理論・方法論研究部会),心「こころ」とデザイン,第55回春季研究発表大会)
- 生命化された手術システム-BIMOS(デザインプロジェクト, 慶應義塾大学21世紀COEプログラム 先端デザインスクール)
- 1.日本デザイン学会第51回研究発表大会オーガナイズド・セッション「創造性をつかまえてみると : 創造性研究部会が目指すもの」より(オーガナイズド・セッションおよび例会の記録から, 第1部 : デザインにおける創造性をめぐって)
- 1 デザインが創造性をつかまえてみると… : 創造性研究部会が目指すもの
- 曲率エントロピーを用いた形状生成方法
- 曲線設計支援のための巨視的形状情報
- A13 創発デザインと最適デザイン,その概念(創発デザインと最適デザイン(デザイン理論・方法論研究部会),心「こころ」とデザイン,第55回春季研究発表大会)
- E19 創発の概念に基づくデザイン方法(デザインシステム、デザイン論、工業デザイン, 第54回研究発表大会)
- A07 創発設計システムを用いた車体骨格研究(創造性研究部会,デザイン創造論,口頭による研究発表概要,平成18年度 日本デザイン学会 第53回研究発表大会)
- A06 創発設計システムによる人工股関節デザイン(創造性研究部会,デザイン創造論,口頭による研究発表概要,平成18年度 日本デザイン学会 第53回研究発表大会)
- E20 統合デザインモデルに基づくデザインと工学設計における研究の比較(デザインシステム、デザイン論、工業デザイン, 第54回研究発表大会)
- E10 統合デザインモデルに基づくサステナブルデザインとユニバーサルデザインの統合(デザイン方法論、デザインマネージメント, 第54回研究発表大会)
- E07 構造モデル構築と数学モデル構築を統合したデザイン方法(デザイン方法論, 第54回研究発表大会)
- A04 階層型デザインモデルに基づくデザイン方法の提案とその適用(創造性研究部会,デザイン創造論,口頭による研究発表概要,平成18年度 日本デザイン学会 第53回研究発表大会)
- A02 多空間デザインモデルを用いた建築とプロダクトの研究比較(デザイン科学の枠組みとその応用(デザイン理論・方法論研究部会),心「こころ」とデザイン,第55回春季研究発表大会)
- A03 スケッチによる多空間デザイン法の提案と掃除機ロボットへの適用(デザイン科学の枠組みとその応用(デザイン理論・方法論研究部会),「想像」する「創造」〜人間とデザインの新しい関係〜,第56回春季研究発表大会)
- 多様場に対応するロバスト設計理論
- 安楽姿勢確保に対してロバスト性を有するシート機構の選定と最適化
- 車椅子車載システム搭載車両におけるアクティブ型免振装置 : 車椅子利用者のための車両乗り心地設計支援方法(8)
- A05 創発設計方法とそれに基づく多様解導出システム(創造性研究部会,デザイン創造論,口頭による研究発表概要,平成18年度 日本デザイン学会 第53回研究発表大会)
- 生命模倣のデザイン : ゲシュタルト、創発
- 構造設計における多様解導出のための創発設計システム(機械力学,計測,自動制御)
- 創発を応用した多様解導出システム
- セルラ・オートマトンを用いた生物模倣型多様解導出方法(口頭による研究発表概要)
- 評価過程を有する多様解導出のための形状生成システム
- 快適自動車
- 車椅子車載システムにおける振動と乗心地評価の関連性 : 車椅子利用者のための車両乗心地設計支援方法(3)
- 車椅子車載システムにおける人体-車椅子系振動シミュレーションモデル : 車椅子利用者のための車両乗心地設計支援方法(2)
- 車椅子車載システムにおける実験的振動モード解析 : 車椅子利用者のための車両乗心地設計支援方法(1)
- 多様場におけるシートスウィング機構の皮膚血流量への影響
- 安楽姿勢確保を目的とした多様場に対応する鉄道車両用シート機構の最適化(口頭による研究発表概要)
- 自動車開発プロセスにおけるボトルネック設計要素
- 尻滑り力の力学シミュレーションを用いたシートスウィング機構の設計
- A02 多空間デザインモデルに基づく分析法と発想法の分類体系(デザイン科学の枠組みとその応用(デザイン理論・方法論研究部会),「想像」する「創造」〜人間とデザインの新しい関係〜,第56回春季研究発表大会)
- 車椅子車載システム搭載車両における乗り心地改善のためのサスペンション装着車椅子 : 車椅子利用者のための車両乗り心地設計支援方法(6)
- 体格差を考慮した福祉車両用車椅子のサスペンション最適特性 : 車椅子利用者のための車両乗り心地設計支援方法(5)
- 曲線設計支援のための形状生成方法(口頭による研究発表概要)
- 曲線設計支援のための巨視的形状情報(口頭による研究発表概要)
- マルコフ過程による曲率エントロピーを用いた形状生成方法
- 車椅子車載システムにおける振動乗り心地評価予測手法の構築と免振装置の開発
- 車椅子車載システム搭載車両における免振装置と乗り心地効果 : 車椅子利用者のための車両乗り心地設計支援方法(7)
- 車椅子車載システム搭載車両における免振装置と乗り心地効果 : 車椅子利用者のための車両乗り心地設計支援方法(7)
- 福祉車両における人体-車椅子系モデルの構築と応用(口頭による研究発表概要)
- 多様解導出のための創発的形状生成システム
- 15・6 デザインの科学(15.設計工学・システム,機械工学年鑑)
- B23 アウトサイダー・デザイン : その新たな発想力教育に向けて(形態論,造形論,表現論(デザイン理論・方法論研究部会),心「こころ」とデザイン,第55回春季研究発表大会)
- 可変域を有する制御因子に対応するロバスト設計法の提案
- 2105 マクロ感性科学に基づくマクロ情報の定式化
- 2201 創発設計システムにおける繊維状形状生成アルゴリズムの提案
- 曲線設計における巨視的形状情報「複雑さ」の弁別
- E09 デザインモデリング手法の分類と選択指針(デザイン方法論、デザインマネージメント, 第54回研究発表大会)
- A01 発想法の分類体系とそれに基づく新発想法構築の指針(創造性とデザイン(創造性研究部会), 第54回研究発表大会)
- F17 「複雑さ」の定量的表現法とそのビークルデザインへの応用(デザイン方法論,口頭による研究発表概要,平成18年度 日本デザイン学会 第53回研究発表大会)
- 複数の可変制御因子に対応するロバスト設計法
- W1201-(3) デザイン統合に向けたデザイン科学の枠組み : 多空間デザインモデル(【W1201】デザインを科学する,ワークショップ)
- F2-4 「場」と「境界」の概念を導入した感性科学(F-2 感性領域のデジタル化技術の援用,フォーラム)
- A03 多空間デザインモデルに基づく新デザイン法とその応用(デザイン科学の枠組みとその応用(デザイン理論・方法論研究部会),心「こころ」とデザイン,第55回春季研究発表大会)
- A01 多空間デザインモデル : デザイン科学の枠組み構築に向けて(デザイン科学の枠組みとその応用(デザイン理論・方法論研究部会),心「こころ」とデザイン,第55回春季研究発表大会)
- 生物の発生過程を模倣した多様解導出のための形状生成方法
- 創発過程にもとづく多様解導出のための自己組織的形状生成システム
- 多様解導出のための創発的形状生成システム