10.レーザー加工機による焼き付け加工の仕上がりに関する樹種間比較 : 森林資源の有効利用の視点から

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概要

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レーザー加工機のスピードとパワーの条件を変化させ,スギ・ヒノキ・アカマツにおける仕上がり状態の違いを調査した。その結果,スピードを遅くパワーを強くするほど濃い色に仕上がることが実証された。また,樹種の違いで仕上がり状態が大きく異なった。特にヒノキでは,仕上がりの色が薄く仕上がりレーザー加工には適さないこと,さらにスギでは比較的薄く焼き付けても色が濃く仕上がり,レーザー加工に適することがわかった。アカマツでは細胞壁が厚く特に夏材において焼けにくく,その結果,春材と夏材で凸凹が残り,レーザー加工には適さないことがわかった。これらの結果から,樹種の選択とレーザー照射の条件が適切ならば,レーザー加工機は効果的に木材に付加価値を与えられることができ,森林資源の利用価値をより高めることが示唆された。
京都教育大学の論文

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