保健・医療・福祉専門職の連携の実態と課題 : 子どもの問題をかかえる2家族をとおして分析

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概要

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本研究は、地域の子育て支援としての療育相談において、保健・医療・福祉等多分野の専門職による連携の現状と課題を検討することを目的としている。療育相談にあたる現場の実践者を対象として聞き取り調査を行い、2つの事例につきどのような専門職の関わりがあったかの整理を行い、療育相談において専門職が協働する際の課題についてつぎの3つの論点を抽出した。第一に、初期対応における連携のあり方について、利用者の家族がどの機関に問題を提示し、それに対し誰がいかに連携のネットワークを築いていくのかが利用者にとって明確であることが重要である。第二に、連携と療育問題の継続的な関わりと連携づくりについて、子とその母や父へ総合的、継続的に関わっていく特定の援助者の存在が必要であること。第三に療育問題への対応における家族と地域社会資源との関わりについて、子どもとその家族を一体として対応することが重要であることを、明らかにした。
東海大学の論文

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