北海道産カラマツの樹幹内における抽出成分の分布
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概要
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パルプ材としてカラマツ材の使用量が著しく増加してきていることから,カラマツ材に存在する特異な成分の分布状態や,これらの成分の測定方法について検討した。結果の概要は次のとおりであった。1)ジヒドロクエルセチンの含量は樹高の低い心材部において最も多く,樹高の高くなるにしたがって減少した。辺材部においてもこれと類似した傾向があったが,その量は心材に比べて著しく少なかった。2)心材部のメタノール抽出物の大部分はジヒドロクエルセチンであるが,辺材部のメタノール抽出物は,大部分が他の物質であると思われる。3)ジヒドロクエルセチンの定量法として,紫外部吸収スペクトル分析が有効な方法であることが確認できた。なお,メタノール抽出液の吸収極大は心材では290mμに,辺材では284mμにあった。4)温水抽出物を構成する多糖類ほ,大部分がアラビノガラクタンであり,その含量はジヒドロクエルセチンのそれと類似しており,樹高の低い,心材部に最も多く含有していた。
- 帯広畜産大学の論文
- 1969-01-30
著者
-
奥山 寛
帯広畜産大学農産化学科林産化学研究室
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三宅 基夫
帯広畜産大学農産化学科林産化学研究室
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大嶋 正紀
帯広畜産大学林産製造学研究室
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鷲見 四郎
帯広畜産大学林産製造学研究室
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奥山 寛
帯広畜産大学生物資源化学科
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奥山 寛
帯広畜産大学
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三宅 基夫
帯広畜産大学
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