円筒空洞共振器を用いた複数のTM_<0m0>モードによる丸棒試料の複素誘電率の周波数依存性測定(マイクロ波/一般)

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
TM_<0m0>モード円筒空洞共振器の中心軸上に誘電体試料を挿入し、誘電体丸棒試料の複素誘電率(比誘電率と誘電正接)を測定する方法として、摂動法および、試料挿入孔を考慮した厳密な電磁界解析に基づく測定法が報告されている。しかし、誘電体丸棒試料の周波数依存性を測定したところ、使用する共振器によって比誘電率の測定値にばらつきが見られた。本報告では、新しく空洞共振器を設計製作し、これを用いてTM_<010>,TM_<020>モードにより誘電体丸棒試料(合成石英丸棒、ポリエチレン丸棒)について複素誘電率の周波数依存性測定を行ったところ、従来の共振器による比誘電率の測定値のばらつき4.5%に対し、本共振器を用いると0.3%にまで改善された。また、共振器の高さを低くすることによりTM_<030>,TM_<040>モードの判別が可能となり、1個の共振器で5オクターブの周波数帯にわたる周波数依存性測定を可能とした。
2007-10-18

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク