シニア海外ボランティアの海外派遣に伴う食事の変化について

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概要

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シニア海外ボランティア(SV)を含め海外で生活する邦人数・滞在国は年々増加し、その数は今後もさらに増加すると予測されている。しかし、これまで彼らを対象にした食事に関する調査はほとんど行われていない。本研究は、開発途上国に派遣されているSVを対象に、派遣前と派遣中の食事についての実態調査を行った。その結果、調査した栄養素等摂取量は派遣に伴い全て減少していた。なかでもミネラル、ビタミン等の栄養所要量に対する充足率は低く、Fe60%、Ca71%、ビタミンE79%、ビタミンB_168%、ビタミンB_673%、ビタミンC86%であった。また、食品群別摂取量では、調査した50食品のうち74%にあたる37食品の摂取量が派遣に伴い減少していた。なかでも魚介類、野菜類の摂取量の減少が大きく、それぞれ派遣前の58%および34%減少していた。今後、海外派遣者に対する派遣前からの食教育の重要性が認められた。
高知学園短期大学の論文
2007-02-15

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