女子学生における栄養摂取量とやせ願望について

概要

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若年女性の食事内容とやせ願望との関連を明らかにすることを目的に、本学生活科学学科の女子学生を対象にアンケート調査を行い、食事内容とやせ願望などとの関連について検討を行った。対象をエネルギー摂取量が低い群(低エネルギー群)43例(平均摂取エネルギー量1,193.9±227.9kcal)とエネルギー摂取量が正常範囲の群(正常群)26例(平均摂取エネルギー量1,713.2±211.9kcal)とに分類した。低エネルギー群においては、正常群と比べ、タンパク質、脂質、炭水化物、カルシウム、ビタミンE・B1・B2・B6の摂取量が低く、摂取エネルギー量は、タンパク質、脂質、炭水化物の摂取量と有意の正相関を示した。両群において食事時間の規則性、体型認識、日常的な運動の有無、朝食欠食の頻度について差はみられなかったが、やせ願望を有する者の頻度は低エネルギー群で正常群と比べ高頻度であった(97.7% vs 84.6%)。また、低エネルギー群において体重を過大に認識している例が72.0%みられた。以上より、低エネルギー群においては、自分の体重を過大に評価し、やせ願望をもち、摂取エネルギー量を制限していることが推測された。
2013-03-05