炭酸泉入浴剤を用いた足浴効果の検討 : さら湯浴と人工炭酸泉浴との比較
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概要
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炭酸泉入浴剤を用いた足浴(バブ浴)が生体に与える影響と効果について調べるために、健康な女子学生11名を対象に、足浴前後の足背の末梢皮膚血流量と末梢皮膚温度の測定を実施し、さら湯浴と人工炭酸泉浴との比較検討を行った。その結果、バブ浴と人工炭酸泉浴ともに足浴による下肢の浸責部位である足背の末梢皮膚血流量は、足浴直前に比べ足浴10分後に有意に増加した。しかし、さら湯浴ではこれらの両足浴よりも有意に血流量の増加率は低かった。また、足背の末梢皮膚温度は、人工炭酸泉浴とバブ浴では、足浴直前に比べ足浴後15分に有意な上昇が認められたが、さら湯浴のみ有意な皮膚温度の上昇は認められなかった。これらのことから、バブ浴は人工炭酸泉浴に準じる足浴中の皮膚血流量増加作用と足浴終了後の皮膚温度保持効果、ひいては、循環促進効果が示唆された。
- 山口県立大学の論文
著者
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原田 秀子
山口県立大学看護学部看護学科
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張替 直美
山口県立大学看護学部
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岡 裕美
綜合病院山口赤十字病院看護部
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若松 真紀
山口県済生会下関総合病院看護部
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金子 五和
独立行政法人国立病院機構山陽病院看護部
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原田 秀子
山口県立大学看護学部
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