糖尿病患者の性差による自己効力感の違いについての検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究では、糖尿病患者の性差による自己効力感の違いについて明らかにすることを目的とした。そこで、山口県内の糖尿病外来に通院中の2型糖尿病患者90名を対象として、糖尿病患者の自己効力感についての質問紙を用いて調査を行った。糖尿病患者の自己効力感に関する32の質問項目について、男女間に差があるかどうかをみるためMann-WhitneyのU検定を行った。その結果、男性は女性と比較して言語的説得2項目の自己効力感が有意に高かった。一方、女性は男性と比較して遂行行動の達成2項目、代理的体験2項目、言語的説得2項目、情動的喚起1項目、自己管理行動に対する統制感1項目の自己効力感が有意に高かった。このことから、自己効力感を高めるためには、男性には成功体験がもてるような行動計画の立案と良好な体の反応を自覚できるような援助、自己管理をするのは自分自身であることが自覚できるような援助が必要である。一方、女性には効果的なモデリングヘの支援や言語的説得を中心とした心理的な援助が有効であることが示唆された。
- 山口県立大学の論文
著者
関連論文
- 臨地実習終了後の看護基本技術の習得状況から、基礎看護学の技術教育を考える
- 高齢の市中肺炎患者における入院期間長期化の要因分析
- 気管内吸引技術の看護基礎教育における授業方法の検討 : 卒業生へのアンケート調査をもとに
- 新卒看護師の臨床実践能力向上に影響する要因と取り組みに関する縦断的研究
- 竹炭寝具使用時における健常人の末梢皮膚血流および末梢皮膚温度の変化
- 竹炭寝具使用時における健常人の末梢皮膚血流および抹末梢膚温度の変化
- 看護基礎教育課程における糖尿病食事療法の体験学習の意味について : 学生のレポート内容からの検討
- 成人看護学実習における技術経験の実態と課題 : 2005年度の技術経験状況から
- 炭酸泉入浴剤を用いた足浴効果の検討 : さら湯浴と人工炭酸泉浴との比較
- 実践報告 : フィジカルアセスメント講習会を通して、看護職キャリアアップコースの在り方を考える
- 臨地実習における看護学生の達成感に影響する要因の検討(第2報) : 成人看護学実習II(クリティカルケア実習)終了後の調査を通して
- 糖尿病患者の性差による自己効力感の違いについての検討
- 糖尿病患者の希望と希望を支える援助について : 自己管理と希望との関係に焦点を当てて
- 肥満 NIDDM 患者における行動療法プログラムの効果について : 生活習慣行動,肥満状態,血糖コントロール状態を指標にして