臨地実習における看護学生の達成感に影響する要因の検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
臨地実習での学生の達成感に影響する要因を分析することで、学生が達成感を持つことができるような教員の実習指導の方向性を明らかにすることを本研究の目的とした。研究対象は本学に在学する3年次学生43名であり、成人看護学実習1と老年看護学実習終了後に、達成感と達成感に影響する6つの要因について質問紙調査を行った。その中で、達成感の程度を5段階の間隔尺度を用いて調査し、次に達成感に影響した要因について、その影響の程度を5段階の間隔尺度を用いて調査した。達成感の得点の平均値は実習全体で3.82であった。達成感への影響要因のうち、成人看護学実習1ではグループメンバーとの関わりの平均得点が最も高く、老年看護学実習では患者との関わりの平均得点が最も高かった。達成感への6つの影響要因のうち、患者との関わり・自分自身の2つの要因で達成感との関連が認められた。このことから、患者との良い関係を作るためのサポートや、実習中の経験が自信につながるよう、学生の努力を認めていくことが達成感を高めるための教員の役割として必要であることが示唆された。
- 山口県立大学の論文
著者
関連論文
- 認知症高齢者を対象としたアクティビティケアの効果の検討 : エネルギー消費量および対人交流時間からの分析
- 成人看護学実習における技術経験の実態と課題 : 2005年度の技術経験状況から
- 炭酸泉入浴剤を用いた足浴効果の検討 : さら湯浴と人工炭酸泉浴との比較
- 臨地実習における看護学生の達成感に影響する要因の検討(第2報) : 成人看護学実習II(クリティカルケア実習)終了後の調査を通して
- 教育課程の違いによる看護・介護の視点の特性に関する研究 : 高齢者事例のアセスメント内容の分析を通して
- 臨地実習における学生の達成感に影響する要因の分析(第3報) : 4年次学生に対しての縦断調査を通して
- 臨地実習における看護学生の達成感に影響する要因の検討