臨地実習における学生の達成感に影響する要因の分析(第3報) : 4年次学生に対しての縦断調査を通して
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概要
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本研究では4年次学生43名を対象として、実習での達成感に影響している要因を分析すること、そして実習を重ねることでの変化を分析することを目的として、4年次の実習終了後に質問紙調査及びインタビューを行った。その結果達成感に特に影響すると考えられた要因は、患者との関わりと自分自身の2つの要因であった。患者との関わりにおいては、困難と感じた状況を乗り越えた経験が達成感につながっていた。そして困難を乗り越えるためには、自分自身の努力に加えて教員や看護師などの他者に支援を求めたり他者からの支援を受け入れたりすることが重要であり、その能力は実習を積み重ねることにより身についてくるものである。自分自身においては、自分自身の努力や成長が達成感につながっている。中でも状況判断の能力や問題解決能力が身についてくることにより、自立した行動がとれるようになっている。その一方で困難な状況においては教員や臨床指導者の支持的な態度や指導・助言を必要としていることがわかった。
- 山口県立大学の論文
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