参照表現における知覚的群化について(語彙1)

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概要

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参照表現の理解は人間とコンピュータの対話にとって重要な研究テーマである.本稿では,従来提案されていた参照物体の群を利用した参照表現の理解モデルを拡張し,より多様な参照表現を換えるように,モデルを一般化する.従来モデルでは,「左にある三つの玉のうちの右の玉」のように対象を特定する線形な絞り込み過程に注目し,これをモデル化している.たしかに,実験の結果,このような表現を人間が多用する傾向があることが判っている.しかし,人間が生成する参照表現には,線形の絞り込み過程では説明できない例もあり,線形の絞り込みでは自然な参照表現を生成できない場合もある.本稿では,「机の前と椅子の後ろにある玉」のような非線形性(包含関係以外の対象物体の群の関係)を含む参照表現も換えるモデルを提案する.英語,ドイツ語,フランス語について実験をおこない,その有効性を確認した.また,このモデルの言語の依存性についても議論する.
2007-07-17

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