アルツハイマー病の重症度と手指巧緻動作との関連性 : 動作の速さからみた利き手の優位性の変化

元データ 2007-07-18 社団法人日本リハビリテーション医学会

概要

アルツハイマー病(AD)患者の重症度と手指巧緻動作の速さとの関連性を検討した.AD患者の手指巧緻動作の定量的評価を認知機能低下の指標としてとらえることを目的とした.AD患者(AD群)84名と健常高齢者(対照群)32名を対象に標準化された手指機能検査・Purdue Pegboard testを行った.ADの重症度はClinical Dementia Rating(CDR)より判定を行い,軽度・中等度・高度認知症群とした.ADの重症度別に検査の得点を比較した結果,軽度から中等度のAD患者は重症化に伴い利き手の巧緻動作の速さに低下を生じた.また単純な巧緻動作では,重症度が中等度に至るまで非利き手動作の速さは保持されていたため,非利き手動作の速さが利き手を上まわった症例もみられ,速さにおいて利き手の優位性に低下を生じた.さらに利き手の優位性の低下は,CDRの「記憶」の低下,つまりADの中核症状と相関を認めた.

著者

菊池 恵美子 首都大学東京
繁田 雅弘 首都大学東京
菊池 恵美子 首都大学東京大学院人間健康科学研究科
繁田 雅弘 首都大学東京 健康福祉学部
坂本 美香 目白大学保健医療学部作業療法学科

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