蛋白質酵素分解物を含む市販食品中の遊離およびペプチド型ピログルタミン酸含量
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概要
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これまで,ペプチドの他,脂質,ミネラル,有機酸等の複雑なマトリックスから構成される市販加工食品中のピログルタミン酸ペプチドの定量は確立していなかった.本研究では,市販ペプチド食品中のピログルタミン酸ペプチドの定量法の確立を行った.サンプルをピログルタメートアミノペプチダーゼにより消化し,遊離してきたピログルタミン酸からアミノ酸やペプチドを除くためカチオン交換樹脂を充填したスピンカラムによる分画を行った.ピログルタミン酸画分をイオン排除またはアニオン交換イオンクロマトグラフィーにより直接検出を試みたが,妨害物の存在により定量は困難であった.そこで遊離してきたピログルタミン酸のカルポキシル基を2-ニトロフェニルヒドラジドにより誘導化を行い,誘導体の逆相HPLCにる分離および可視吸収による特異的な検出法を確立した.本法により市販ペプチド食品中に,遊離ピログルタミン酸およびペプチド型ピログルタミン酸が含まれている事を明らかにした.特に乳児用調製粉乳の摂取では一日体重3,200gあたり0.321mmolになることを見いだし,市販ペプチド食品の摂取によりかなりの量のピログルタミン酸ペプチドを摂取する場合があることが明らかとなった.
著者
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田代 操
武庫川女子大学生活環境学部食物栄養学科
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田代 操
武庫川女子大学
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佐藤 典子
武庫川女子大学生活環境学部食物栄養学科
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田代 操
武庫川女子大学大学院生活環境学研究科 食物栄養学専攻:武庫川女子大学生活環境学部 食物栄養学科
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