赤外線センサーカメラの野生鳥獣調査への応用 : 野ネズミの採餌行動調査を中心として
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概要
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2002年12月から2004年12月にかけて、鹿児島県垂水市に位置する鹿児島大学農学部附属高隈演習林第4林班のマテバシイが優占する常緑広葉樹林内に、赤外線センサースウィッチが内蔵された自動撮影式カメラを設置し、野生鳥獣の撮影を試みた。調査期間を通して、アカネズミ、ヒメネズミ、ニホンイノシシなど11種類の哺乳類、ソウシチョウ、シロハラなどの9種類(種が判別できたのものみ)の鳥類、スズメバチ類、サワガニなどの節足動物、その他同定できなかったものなどを合わせて、1733枚の写真が撮影された。写真から、撮影された動物の種類、時には個体、撮影時刻と行動についてのデータが得られた。写真から得られたデータを解析した結果、撮影枚数が894枚と最も多かった野ネズミでは、日周活動のパターンやそれに対する天候の影響、さらには短い時間間隔で繰り返しドングリを運搬する採餌活動の特徴が明らかになった。野ネズミに次いで多い204枚の写真が撮影されたニホンイノシシでも、調査林分内での活動の日周変化と季節変化を明らかにすることができた。赤外線センサーカメラは、野生動物相や野生動物の生態調査の有効な手段となりうることが明らかになった。
- 2005-12-01
著者
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平田 令子
鹿児島大学大学院連合農学研究科
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畑 邦彦
鹿児島大学農学部
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曽根 晃一
鹿児島大学農学部
-
高松 希望
鹿児島大学大学院農学研究科生物環境学専攻
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高松 希望
鹿児島大学大学院農学研究科
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平田 令子
鹿児島大学大学院農学研究科
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