<論文>5. マツノザイセンチュウ抵抗性と材線虫の初期侵入個体数
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概要
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1997年7月に鹿児島県林業試験場(鹿児島県姶良郡蒲生町)内の苗畑で, 2~3年生の材線虫病に対する抵抗性クロマツ8クローン, 感受性クロマツ(椋鳥マツ), 抵抗性樹種(テーデマツ)稚樹にサイセンチュウ約5,000頭を接種し, 接種24時間後の材線虫の侵入個体数を調査した。また, 1997年10月にザイセンチュウを接種した稚樹の生存率を調査した。桜島マツやテーデマツと比較して, 生存率が有意に高いクローンが多かったにもかかわらず, 侵入個体数はクローン間で一定の傾向を示さなかった。また, 抵抗性8クローンの生存率と初期侵入個体数の間には, 有意な相関関係は見られなかった。このことから, ザイセンチュウの初期侵入個体数の多少は, 材線虫病に対する抵抗性の樹種間やクローン間の差にはあまり関与していないことが示唆された。
- 鹿児島大学の論文
- 1998-12-25
著者
-
曽根 晃一
鹿児島大学農学部
-
川内 博文
鹿児島県林業試験場
-
辻 稔
鹿児島県林業試験場
-
久保薗 恵
鹿児島大学農学部森林育種・保護学研究室
-
久保薗 恵
鹿児島大学農学部森林育種・保護学研究室:(現)東京農工大学大学院農学研究科
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