家鶏の性成熟に関する研究 : 1.家鶏の性成熟に及ぼす環境温度の影響
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概要
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単冠白色レグホーン種の若雄, 若雌を30℃及び5℃の定温室内に飼育し, 環境温度が性成熟に及ぼす影響を研究した.その結果を要約すれば次の通りである.(1)高温区の若雄鶏は鶏冠の伸長早く, 屠殺時の睾丸重量や脈管豊多体の重量も低温区に比べ有意に大きかつた.(2)高温区の睾丸では完全な精子形成が行われ, 精管内には平均0.27mlの精液を貯溜し, 完全に性成熟に達していたが, 低温区では精子形成も精母細胞の段階にとどまり, 性成熟には達していなかつた.(3)高温区及び低温区の若雌鶏の初卵日令は各々148.5日及び159.8日であり, 両者の間に有意の差異が認められた.これらの事実から高温環境は, 雌雄のいずれに対しても性成熟を促進するものであるということができる.(4)高温区の若雌鶏の産んだ卵は低温区の卵に比べ, 卵重, 卵黄重, 卵黄直径は有意に小さく, 卵殻の厚さは有意ではないが小さい値を示した.(5)雌雄いずれの場合も, 体重100g当りの下垂体, 甲状腺, 肝臓, 膵臓の重量は, 高温区において軽く, 副腎は重い傾向があつた.
- 鹿児島大学の論文
著者
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小川 清彦
Laboratory of Animal Reproduction
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小川 清彦
畜産学教室
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西山 久吉
Laboratory of Zootechnical Science
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藤島 通
Laboratory of Zootechnical Science
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西山 久吉
Laboratory Of Animal Reproduction
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