π(χ)の計算におけるパラメータの選択に関する考察(Session 1:素数計算)
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概要
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与えられたχ以下の素数を数える関数π(χ)は,関数自身の定義や近似式を求めることが非常に単純であるのに対し、正確な値を求めることは非常に困難なことである。本研究では、π(χ)を求める一つの手法において、計算工程にかかる時間や必要メモリ量を変動させるパラメータを様々に変化させ、理論的に導かれる最適化パラメータとの違いを見る。最終的にはπ(10^<11>),π(10^<12>),π(10^<13>)の計算で得られたパラメータを用いπ(10^<14>),π(10^<15>),π(10^<16>)を求めると、理論計算量より悪い計算時間オーダとなったが、χ≤10^<13>での計算時間オーダとはほぼ等しいという結果になった。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2006-10-05
著者
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吉田 仁
東京大学大学院新領域創成科学研究科
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黒田 久泰
東京大学情報基盤センター
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金田 康正
東京大学情報基盤センター
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黒田 久泰
愛媛大:東大情
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吉田 仁
東京大学大学院新領域創成科学研究科基盤情報学専攻
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