イシマキガイとアマオブネの血液細胞の培養とその形態
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概要
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汽水産巻貝のイシマキガイは食中毒原因菌である腸炎ビブリオを高濃度に保有していること(Kumazawa & Kato, 1985), 腸炎ビブリオを投与したイシマキガイを水槽内で飼育すると, 本菌はその体内に高濃度で長期間生残するが, 近縁種のアマオブネからは速やかに排除されること(Kumazawa et al., 1988)が知られている.そこで腸炎ビブリオがイシマキガイの体内に生残する機序を解明する第一段階として, in vitroにおけるイシマキガイとアマオブネの血液細胞の培養条件を検討し, この条件下での両貝の血液細胞の形態を観察した.イシマキガイの血液細胞は0.6および1.5%, アマオブネの血液細胞は1.5および3.5%に塩分濃度を調節したGIT培地中で25℃で培養すると, これらの血液細胞はよく伸展し, 少なくとも3日間維持できた.各々1.5%および3.5%NaCl存在下で両貝の血液細胞は25℃と33℃では伸展するが, 37℃では円形になり, 39℃では崩壊した.両貝の血液細胞のほとんどはアメーバ状細胞であった.以上の成績から, 両貝の血液細胞は少なくとも3日間維持できることが明らかになった.
- 1990-11-30
著者
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熊澤 教眞
鳥取大学農学部獣医公衆衛生学教室
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熊澤 教眞
琉球大学熱帯生物圏研究センター
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田中 敬一
鳥取大学医学部解剖学教室
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谷川 孝彦
鳥取大学医学部
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田中 吉紀
鳥取大学医学部
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田中 吉紀
鳥取大学医学部細菌学教室
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長武 均
鳥取大学医学部解剖学教室
-
谷川 孝彦
鳥取大学医学部細菌学教室
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