双線形写像を用いた墨塗り署名方式の安全性について(セキュリティ基盤技術,<特集>ユビキタス社会を支えるコンピュータセキュリティ技術)
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概要
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部分情報がマスキング(墨塗り)された電子文書において,開示部分の完全性と非開示部分の秘匿を両立させる暗号要素技術として墨塗り署名が注目を集めている.2005年1月に宮崎・花岡・今井が提案した双線形写像を用いた墨塗り署名方式(本稿ではSUMI-6と呼ぶ)は上の性質に加え,墨塗り箇所数の秘匿と墨塗り者による開示条件のコントロールが可能という特徴を持っている.しかしアルゴリズムや条件の記述が不十分であったり,条件の妥当性の議論に欠けたりするという問題があった.本稿はさらなる安全性解析を目的としてSUMI-6を詳細検討し,条件によっては可能となるいくつかの問題点を指摘する.またSUMI-6の改良墨塗り署名方式SUMI-6'を提案し,その安全性を議論する.さらに,宮崎らが別に提案した墨塗り署名方式SUMI-5に対して,双線形写像を用いて改良を施した墨塗り署名方式SUMI-5'の提案・検討を行う.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2006-08-15
著者
-
太田 和夫
電気通信大学情報通信工学科
-
國廣 昇
東京大学大学院新領域創成科学研究科
-
伊豆 哲也
株式会社富士通研究所セキュアコンピューティング研究部
-
武仲 正彦
株式会社富士通研究所セキュアコンピューティング研究部
-
武仲 正彦
株式会社富士通研究所
-
國廣 昇
東京大学大学院新領域創成科学研究科複雑理工学専攻
-
國廣 昇
電気通信大学情報通信工学科
-
太田 和夫
電気通信大学
-
伊豆 哲也
株式会社富士通研究所
-
太田 和夫
電通大
-
Izu T
Fujitsu Lab. Ltd. Kawasaki‐shi Jpn
-
伊豆 哲也
(株)富士通研究所セキュアコンピューティング研究部
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