離散対数問題に基づいた多重署名を用いた追跡不可能な電子現金方式
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概要
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複数の銀行が保証した電子現金方式では,銀行間の機能分担,一部の銀行の秘密鍵が漏洩した場合の安全性の耐性など,より信頼性の高い電子現金システムの実現が可能となる.SCIS2004において, Chaum,Fiat,Naorの電子現金方式を拡張し,RSA-FDH署名ベースの多重署名を用いた方式が提案された.しかし,この方式はRSA法を用いるため,署名の順序に制限があり,また,Cut&Choose法を用いるため,効率が悪いという欠点があった.本論文では,離散対数問題を利用したブラインド署名法をベースとして,これらの問題を解決できる方式を提案する.ランダムオラクルモデルにおいて,離散対数問題の困難性の下で,提案方式が多重署名の偽造,ブラインド署名の偽造(one-more forgery)に対して安全であることを証明する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2004-05-12
著者
-
太田 和夫
電気通信大学情報通信工学科
-
サントソ バグス
産業技術総合研究所情報セキュリティ研究センター
-
サントソ バグス
電気通信大学情報通信工学科
-
太田 和夫
電気通信大学
-
花谷 嘉一
東芝 研究開発セ コンピュータアーキテクチャ・セキュリティラボラトリー
-
花谷 嘉一
電気通信大学情報通信工学科
-
國賓 昇
電気通信大学情報通信工学科
-
花谷 嘉一
電気通信大学 情報通信工学科
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