ダイナミックバイナリサーチによる高速チューニング機能を有した広帯域シンセサイザ(VLSI一般(ISSCC2006特集))

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概要

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携帯端末向けデジタルテレビチューナー用シンセサイザでは、低電力、広帯域、低雑音の3つの要求を同時に満たすことが求められる。そのようなシンセサイザにおいては、回路の動作周波数を低くし、VCOの可変幅を小さく抑え、更に固定容量切替えの多コードLC-共振器VCOを用いた低雑音化やループ帯域の設計が有効となる。このために我々は、3.5分周器を新たに開発し、2つの6bit制御LC-VCOを用いた18〜20mWで90〜770MHzのシンセサイザを0.11umCMOSプロセスを用いて開発した。さらに、多コードVCOの採用によるチューニング時間の増加を抑えるための新たな手法を検討し、選択コードに応じて動的に周波数比較時間を変えるダイナミックバイナリサーチを実現したので報告する。本手法により、チューニング時間はNbitのコードの場合で、従来方式に対して1/N〜3/Nに低減される。
社団法人電子情報通信学会の論文
2006-05-18

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