子どもの心が複雑化・立体化していくことに関する一考察 : 心地よさを形成するという観点から

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概要

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人は心地よい状態に"ある"ことを本来望む存在である。快の状態をもとめ、その方向へむかって心を働かせるのである。そうした働かせ方は、当然それぞれの年齢、おかれた状況性によって異なってくるものである。子どもの様々な事例を心地よさというキーワードから紐解いていくと、その時期その時期の心地よさを成立させるために、心の働かせ方が複雑になっていく過程がみえてくる。本研究では、乳幼児期前半の0歳児および1歳児の心地よさを取り巻く変化を中心に据えながら、心地よさを自らの意志で創り出そうとする時期における子どもの心の動かし方の変化の過程を、事例をもとに検証するとともに、子どもが自分の存在に気づき、自分の心の動きに付き合っていく姿や、子どもの心が複雑化・立体化していく事が、子どもが育つということと深く関わっていることを、乳幼児期後半の姿も包含して確認してきた。
中部学院大学の論文

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