精神看護学実習における学生主催レクリエーションでの「学び」の分析 : 企画・運営・評価の過程を通して

概要

論文の詳細を見る
目的:精神看護学実習において学生が実施した学生主催レクリエーションの企画・運営・評価の過程から、学生の主観的な「学び」を明らかにすることである。方法:学生主催レクリエーションを実施した学生により作成された、企画書および報告書と、精神看護学実習終了後に提出された「学生主催レクからの学び・感想」のうち、同意の得られた65名の記録物を分析対象として、内容分析を行った。結果:65名の記録物を分析した結果、202記録単位が抽出され、8コアカテゴリが形成された。カテゴリの中では「企画運営からの学び」の記述が最も多く、次いで「患者の社会性を増す機会」「反省」「普段と違う患者の発見」「カンファレンスでの学び」「患者の反応と評価」「新しい刺激による気分転換」「達成感」の順であった。結論:学生主催レクリエーション実施を通して、学生はレクリエーション療法の意義、看護者の役割、患者や仲間との交流および医療チームとの連携による種々のグゲループダイナミックスを学んでいた。そして、こうした体験が、積極的な患者理解の機会になったことが明らかとなった。
群馬パース大学の論文
2004-03-31