PES方式を用いた看護診断の分析 : 精神看護学実習における統合失調症患者の看護診断
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概要
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目的 : 本研究の目的は,精神看護学実習で統合失調症患者を受け持った学生のPES方式による看護診断の傾向を調査し,今後の実習指導の課題を検討することである.方法 : データは,学生58名の看護診断記録であり,看護診断名の出現頻度,関連因子,診断指標の記述内容を整理し,集計した.結果 : その結果,学生は統合失調症患者の看護診断名として,『社会的相互作用の障害』,『思考過程の混乱』,『睡眠パターンの混乱』,『便秘』,『セルフケア不足(入浴/清潔,更衣/整容)』を上位5つにあげていた.看護診断名の関連因子の記述数は平均2.6個,さらに診断指標である徴候と症状の記述数は平均1.8個であった.結論 : 学生は看護診断を導く際に,患者からの直接の訴え,あるいは客観的に情報収集が容易な精神症状を中心とした看護問題を考え,看護診断名として挙げる傾向にあることが示唆された.
- 群馬県立県民健康科学大学の論文
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