プレイグラウンド舗装材としての砂の改良
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1)流動曲線精選クレー混合土ではシルト含有率が増加するに伴って液性限界は上昇し,流動指数は大きくなる.しかし,シルト含有率が20%付近以下の範囲では明らかに非塑性となった.関東ロームの混合土中では混合率によって液性限界が大きく変化し,流動の範囲が広がった.2)締固め特性精選クレー混合砂(20%,50%)の密度がすべて原土より増大した.すなわち,砂の充填に対して精選クレーが水分を与えられることによって滑剤としての機能を発揮している.関東ローム混合砂では混合率の増大とともに最大締固め密度が減少し,一方,最適含水比が増大して行く.3)透水性混合土の透水性は,混合率の増加にともない小さくなってゆく.関東ロームの場合,最大締囲め密度は20%に対して50%の方が小さくなっているが,kは逆に低下している.混合率が20%程度であればとk=10^<-4>cm/sのオーダーであることから,降下浸透は期待できる.4)一面剪断試験精選クレーに関して,粘着力cは混合率が0%から100%へ移行するにしたがって,大きくなっている.剪断抵抗角に関してはクレー20%混合が最も大きく,粒子間のかみ合わせが良いことがわかる.関東ロームに関しては粘着力は,50%混合が最も大きな値となる試験結果が出た.5)混合土の団粒分析から,精選クレーはロームに比べ団粒化しやすく,精選クレーの結合力は関東ロームに比べはるかに強く,また破砕作用を愛けても団粒は殆ど破壊されない点が認められる.また,関東ロームでは結合剤としての働きがあるが,その結合力は弱く,実際のグラウンドに使用されても,大きな期待はできない.精選クレーの混合土は,踏圧前,踏圧後ともかなりの飛砂防止効果がみられた.これは精選クレーが関東ロームに比べ優れた土質改良剤であるといえる.本研究に関して,卒論生石井一宏君(現千葉県庁)の協力を頂いた.記して感謝する.
- 1992-03-25
著者
関連論文
- 開放系高CO_2実験水田圃場における重窒素標識法による窒素の動態解析
- 24-3 Effect of elevated CO_2 on soil microbial biomass in FACE paddy fields
- 「赤玉土」の風乾過程に伴う土壌構造変化の評価
- 乾燥密度変化を考慮した土壌水分諸特性の推定に関する事例的考察
- 定流量供給型不飽和透水係数測定装置のためのディフューザー(予報)
- 小金井公園子供の広場の浸透機能(平成6年度日本造園学会研究発表論文集(12))
- 団粒性用土「赤玉」の粒径別保水・透水機能について
- 礫園路の路面凹凸の評価
- ヘドロの利活用に関する研究 : III.ヘドロの乾燥に伴うコンシステンシー及び透水性の変化
- ヘドロの利活用 : II.ヘドロの乾燥特性