落葉広葉樹の幼樹期における樹形形成
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概要
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丹沢山地の伐採跡地で,落葉広葉樹10種を対象として,幼樹期の樹形形成を検討した.1.主軸伸長量と側枝伸長量との間には相互背反的な関係があり,主軸伸長が盛んで上方に伸びる樹種は側枝軸の伸長は相対的に少なく,逆に側枝の伸長が盛んで横に広がる樹種は上方への伸びは抑えられる.2.側枝軸の数は主軸伸長量や枝伸長量との間に明瞭な相関関係は持たなかった.3.いっぽう,側枝軸の数は葉の大きさと負の相関関係にあり,大きい葉を持つ樹種では側枝軸の数は小さい傾向にあった.4.幼樹期の樹形形成は主軸伸長と側枝伸長との関係,および,側枝軸数と葉の大きさとの関係の2つの関係によって規定されていることがあきらかになった.
- 千葉大学の論文
- 1992-03-25
著者
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