特殊土の植栽基盤としての改良 : I.稲城砂の物理的性質
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概要
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多摩地方に,広範に分布する稲城砂は,水食や法面崩壊を受けやすく,また,植栽基盤としては不良土とされている.本報では,上部層のロームとともに稲城砂の基本的性質を把握し,改良の可能性とその方向について検討した.得られた結果は以下のとおりである.1.自然含水比は,上部のローム層と下部の稲城砂との間に大きな差がみられるが,水分エネルギー概念からみると,いずれもpF2.10〜2.35の範囲にあり,両者間に大差がない.2.固相率,間隙率および乾燥密度等の基本物理量については,稲城砂とローム層の間に大きな差が認められる.3.透水係数は両者ともに10^<-4>〜10^<-5>cm/secのオーダを示し,透水性は比較的良好である.4.生長有効水分量は,平均的な意味で,稲城砂の方がローム層より大きい.
- 1985-03-30
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