砂質土の改良に関する研究
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概要
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砂粒子のような粗粒分が主要構成分となっている砂質土は粘質土とは多くの点で相違がある.砂質上の改良には,粘土のような細粒分を客土することが一般に考えられることであるが,実際にはそれほど単純ではない.すなわち.施工時の水分状態,原土および客入土の粒度組成,原土の構造性並びに締固めエネルギーの大きさなど施工条件によって改良効果に大きな差が生じる.こうした現状を踏まえて,本報では,透水試験,細粒分の洗脱試験およびコンシステンシー測定など,混合系の基本的問題について検討した.得られた結果は以下のとおりである.1.透水試験においては,混合試料中の粘土含有率の小さい段階で透水抑制作用に著しい効果がみられる.2.細粒分の洗脱試験では,粘土含有率が増えるにしたがって洗脱率は減少するが,減少の度合は粘土含有率の小さい初期の段階で大きい.また,シルト分の混入による洗脱抑制効果はかなり大きい.3.砂・粘土混合試料のコンシステンシーについては,粘土含有率が増えるにしたがって流動曲線は上昇し,流動指数は増大するが,粘土含有率が30%以下では非塑性状態を呈するため,こうした関係を求めることが困難である.
- 千葉大学の論文
- 1983-02-28
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