術中照射室の放射線防護

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概要

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北里大学病院,放射線治療棟内に新設された術中照射室は互いに隣接したリナック治療室,リナック操作室,手術室,手術準備室からなる。照射室としての放射線の管理と手術室としての清潔区域の二重の管理を受ける特別な区域である。リナック室には6,10MVのX線と4,6,9,12,15 MeVの電子線が出る治療用リナックが設置されている。術中照射室には,放射線防護上のさまざまな配慮がなされている。本講座では,術中照射室の放射線防護の実際を紹介することにより,安全取扱い法を示す。まず,法令で定めている術中照射室の放射線の限度を紹介し,次にリナック室で発生する放射線の種類と,それをいかにリナック室外に漏洩しないように遮蔽しているかを示した。さらに,照射中のリナック室外の放射線の測定結果と,照射直後のリナック室内の残留放射線の測定結果を示した。最後に,術中照射室の安全取扱いの要点を示した。
1990-04-30

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