感染症におけるhost-parasite relationshipの分子生物学的解析 : 第3報;ミコバクテリウム属の菌種と諸種動物細胞に由来するDNA間における塩基配列相同性について
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概要
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これまで,細菌性感染症におけるhost-parasite relationshipの分子生物学的な解析を進め,細胞内増殖を示す菌対動物の間においては,細胞外増殖しか示さないそれに比べて,DNAの問の塩基配列相同性が有意に高いということをサルモネラ属の菌種と各種動物の組み合わせをとりあげて報告してきた。本報では,あえて,宿主域の広いミコバクテリウム属の菌種をとりあげ,諸種動物細胞との間にDNA-DNAのreassociation kinetics法による塩基配列相同性の大小を調べ,自然感染によって結核症を起こし得る菌対動物の間においては,実験感染によって,漸く,結核類似の病変を作り得る菌対動物の間におけるよりも遙かに高い相同性を示すことを明らかにすることができた。なお,従来,安易に使用されてきた"intracellular parasites"とか"intracellular growth"といった術語の定義について,私見を述べた。
- 北里大学の論文
- 1982-08-31
著者
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