がん患者の心理的ケアに関する研究 : がん告知に対する医療者・患者の認識及び看護婦の役割について
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概要
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本研究は医師のがん告知に関する考え方と,現状及び患者が理解した告知の内容について比較検討した.また患者は外来受診から,入院,退院を通した医療者との関わりをどのように受け取っているのかについて明らかにした.対象者はA病院の外科医師6名とがんの手術を受け入院を経験した外来通院患者26名である.同意を得た後,半構成的面接を行い,面接で得られた内容について内容分析を行った.医師はほぼ患者全員に告知を行っているとしていた.患者の受けた告知内容は,「がん」と病名を告げられた,それとなくほのめかされた,治療の説明を受けた(手術を勧められた),知らされなかった,の4つに分類された.治療方法を説明された患者よりも病名を告知された患者,ほのめかされた患者の方が医師の説明を「分かった・理解できた」と評価していた.医療者の関わりのうち看護婦に関連した評価は「親切」「やさしい」等であり具体的な内容はほとんどなかった.
- 長野県看護大学の論文
- 2002-03-31
著者
-
岩崎 朗子
長野県看護大学
-
池田 紀子
長野県看護大学
-
田村 正枝
長野県看護大学
-
鈴木 真理子
大阪府立看護大学 医療短期大学部
-
石川 利江
長野県看護大学(魅力ある大学つくり検討会)
-
石川 利江
桜美林大学
-
鈴木 真理子
大阪府立看護大学医療技術短期大学部
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