外来化学療法を受けながら生活しているがん患者のニーズ
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概要
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本研究は,外来化学療法を受けているがん患者の生活に対する受け止めと生活上のニーズを明らかにすることを目的とし,16名のがん患者を対象に,半構成的面接を行った.その結果,患者は手術や化学療法に伴う様々な身体的苦痛を抱えており,身体的安寧を求めるニードとして≪身体的苦痛の緩和≫≪治療に関する情報が欲しい≫など6項目,また,家庭や社会的経済的な面での役割があり,社会的安寧を求めるニードとして≪家族に心配をかけたくない≫≪治療と仕事の調整≫≪相談・話を聞いてくれる人が欲しい≫など7項目,今後の自分のあり方に関する心理的安寧を求めるニードとして≪このままでいたい≫≪前向きでいたい≫など4項目が抽出された.医療者と患者及び家族が身体症状や治療に関する情報を共有し,検討すること,また,患者が不安や悩みを相談できる場や,可能な範囲で役割を果たすことができる支援が必要であると示唆された.
著者
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