頭部無拘束ウズラの向網膜ニューロンの活動パターンと頭部運動との相関
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概要
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鳥類の向網膜神経核(ION)の向網膜ニューロン(IOニューロン)は,軸索突起を対側網膜に投射しており,網膜出力の注意による調節に関係していると示唆されている.我々は可動式金属電極をION埋め込み頭部無拘束ウズラのIOニューロンの活動を記録した.同時に高速度カメラ(100fps)と加速度センサを用いて頭部運動を記録し,頭部の運動や開眼閉眼によるIOニューロンの活動の変化を観測した.その結果,ION内のニューロンには持続性と相動性の2型のニューロンが存在し,それぞれは頭部運動に対し異なった相関をもつことがわかった.大部分は相動的な反応を示す相動性細胞(phasic cell)で残りの極少数が頭部の特定の向きに向いている間持続的に発火する持続性細胞(tonic cell)であらた.このphasic cellは受容野方向への頭部運動開始の前50ms前後で活動が上昇することがわかった.これらの結果に基づき,視覚誘導性行動中のIOニューロンの機能的意義について考察する.
- 2006-03-08
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