鳥類網膜のtransient型神経節細胞の光応答特性
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概要
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鳥類(ウズラ)の一過性応答を示す網膜神経節細胞(RGC)の光応答特性について調べた. 今回記録したRGCの中で一過性RGCは90%以上を占めた. 方向選択性を示さない一過性RGC(全体の約70%)は, step状の輝度変化に対する応答によってon-off型, on型, off型の3つのタイプに分けられた. これらの内でon型RGCではsine状の輝度変化に対しても変化速度が最大となる位相で最大の応答を示した. これら一過性RGCの受容野中心部の外側には抑制野が存在し, 抑制野への刺激は受容野中心部への刺激による応答を抑制した. その抑制の強さは受容野中心部と抑制野への刺激の時間差に依存していた.
- 1996-01-27
著者
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