「医療保険療養病床」と「介護療養型医療施設」における看護業務実態(第2報) : 全国調査の結果から

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前回の研究ではA県下の3施設の療養病床及び介護療養型医療施設に対し、施設機能の違いによる看護業務の相違点についての結果を得た。そこで今回、より信頼性の高い結果を考察するべく、調査対象施設を全国に拡大し、再度療養病床と介護療養型医療施設の機能と看護業務の実態調査を行った。研究方法は療養病床及び介護療養型医療施設215施設に対して質問紙調査を実施し、91施設(回収率42.3%)から回答を得、そのうち療養病床24施設、介護療養型医療施設46施設について分析を行った。その結果、入院患者に関しては、療養病床・介護療養型医療施設共に要介護5・要介護4の重度要介護者が多く、介護療養型医療施設では認知症高齢者の占める割合が高かった。医療処置管理が必要な患者の受け入れは、人工呼吸器装着患者と透析患者の受け入れについて療養病床の方が有意に高かった。終末期ケアの受け入れ態勢は、療養病床・介護療養型医療施設共何らかの態勢をとっており、特に介護職員の教育に関しては、介護療養型医療施設のほうが有意に高かった。看護業務内容に関しては、療養病床・介護療養型医療施設共に診察・処置・医学知識を必要とする項目を看護職員が80%以上実施していた。介護職員と共に業務を実施しているのは、療養病床は23項目で、介護療養型医療施設は33項目あり、介護療養型医療施設の看護職員の役割は、看護師独自の業務と介護職員と共通に行う業務のどちらも必要とされていた。
2005-07-30

「医療保険療養病床」と「介護療養型医療施設」における看護業務実態(第2報) : 全国調査の結果から

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