老人看護実習後の高齢者イメージ : 老人イメージマップの連想言語から

概要

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本研究の目的は老人イメージマップ・テスト法により描出された連想言語を分析し、学生の高齢者イメージを明らかにすることである。研究村象は、2000年度老人看護実習後に研究協力の意思のあった72名の老人イメージマップである。先行研究で形成された老人イメージの27カテゴリーに基づき記述内容を分析した。老人イメージの27カテゴリーは、多いものから【人】18%、【身体機能低下】15%、【存在イメージ】13%、【自己確立・安定】11%、【老年期】8%の順であった。次に老人イメージの27カテゴリーをカテゴリーA・カテゴリーB・カテゴリーCに分類し連想言語間の関係をみた。第1連想言語数と記述内容で最も多かったのはカテゴリーC43%で【存在イメージ】「おだやか」、【自己確立・安定】「自分というしっかりした土台をもっている方」に代表されるものと第2連想言語はカテゴリーB38%で【暮らしと周りの人々】「家族」に関する記述内容であった。結論として、学生の高齢者イメージは、【人】【身体機能低下】【存在イメージ】【自己確立・安定】に焦点が当てられ実習体験とのつながりが示唆された。今後の課題として、【今の自分】について学生が自己確立・自己実現に向けて自己の弱さを見つめる目と自己実現の過程で繰り返される自己発見を自覚できるように支援していくことが重要となる。
東海大学医療技術短期大学の論文
2003-06-30

老人看護実習後の高齢者イメージ : 老人イメージマップの連想言語から

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