看護学生の自立・自己実現に関する研究 : 経年的健康診断結果の分析から

概要

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毎年4月に実施している定期健康診断の問診表から、看護学生が健康管理について自立していく過程を分析した。そして、授業・演習・実習などにより教授される多くの情報を正確な知識として身に付けて行く状況を把握し、学生教育に反映させることを目的とした。3年課程の看護学生中、入学時から毎年定期健康診断を受けた62名を対象として、経年的に問診件数、身体状況およびライフスタイルについて分析した。入学時には、61.3%の学生が問診を希望したが、2年次では19.4%、3年次8.0%と経年的に問診受診率は低下していた。しかも、2年次の検診時には、1年間という短期間の経過にもかかわらず、質問内容の整理と正確な状況表現ができるようになっていた。総問診件数中メンタル的なものは入学時には15.8%、2年次16.7%であったが、3年次にメンタル的なものは認めなかった。身体状態でBMI判定で「やせ」の学生は1年次に33.9%であったが3年次には42%と増加していた。一方、血圧は経年的に収縮期および拡張期ともに上昇していた。ライフスタイルの偏りは、運動不足、喫煙で見られた。看護学生は、短期間で自己のフィジカルおよびメンタル両面の健康管理能力を獲得していること明らかとなった。また、健康診断時の問診から学生の特徴を分析することによって、3年間の学生の看護学教育効果の向上が図れる。
2002-09-30

看護学生の自立・自己実現に関する研究 : 経年的健康診断結果の分析から

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