開発型グループ・エンカウンターの試行事例とエクササイズ開発の手法

概要

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開発型グループ・エンカウンターとは,複数のエクササイズ原案を手がかりに,グループ・メンバーが協働して新たなエクササイズ開発に取り組み,実践に際しては開発グループがリーダーを努める集中方式のエンカウンターである。本研究の目的は,試行事例の成果をメンバーの個人過程と集団内コミュニケーションの側面から検討することと,実践を踏まえてエクササイズ開発の手法を提示することである。参加者は,事例1が8名・事例2が15名・事例3が53名である。筆者はスーパーバイザーを担当し適宜介入もした。事例1では個人過程に開するセッションアンケートを,事例2では集団内コミュニケーションに関するアンケートをそれぞれ6回,事例3ではエクササイズ・アンケートを1回取った。主な結果は次の通りである。(1) 個人過程(特に自己・他者の項目)に有意な変容が見られた。(2) エクササイズの合宿時開発は,事前開発に優るとも劣らぬ成果をあげた。(3) 集団内コミュニケーションは,課題関連領域(応答)で有意な増加があった。(4) セッションの進行につれ"意見や感情の表明,連帯感"が増し,一方で"対決"もあった。背景には,集団の活性化や許容的雰囲気の醸成がある。(5) 実践の評定を踏まえ,カード方式によるエクササイズ開発の手法を提示できた。
2005-03-31

開発型グループ・エンカウンターの試行事例とエクササイズ開発の手法

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