<原著論文>イメージを媒介とするエクササイズにみるメンバー,リーダー及び集団の変容

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今日, 人間関係が希薄になる理由として, コミュニケーションスキルの不足が指摘されている。コミュニケーションのスキルアップに構成的グループ・エンカウンターは有用であり, その果たす役割はますます大きくなるだろう。本研究の第1の目的は, 学生グループによるエクササイズ設計過程においてみられた人間関係の深まりを明らかにすることである。第2の目的は, 上記で設計されたイメージを媒介とするエクササイズの実施過程においてみられた, 集団の働きかけ, 個人の内的変容を明らかにすることである。設計段階での参加者は4名(男性1,女性3)である。週1回90分, 全7回の中で, 既存のエクササイズを体験し, それに改良を加えるという方法が採られた。実施段階での参加者は10名(男性1,女性9)である。3日間のエンカウンター合宿を行い, その中で3つのエクササイズを実施した。本エクササイズはそのうちの初回に行ったものである。設計段階および実施段階を通じての特色は, 自己理解・自己受容・自己開示・他者理解・他者受容があったこと, イメージシートを媒介としてコミュニケーションが促進されたことである。参加者達は, イメージシートを刺激剤として, 互いにシェアリングすることで, 他者の気持ち, 自己の気持ちを確認しあい, 気づかねうちに人間関係を深めていった。イメージシートを用いるエクササイズの効果, 役割は大きいといえる。リーダーの役割, メンバーとの信頼関係, リーダー自身の自己開示などの課題も挙げられる。
2001-03-30

<原著論文>イメージを媒介とするエクササイズにみるメンバー,リーダー及び集団の変容

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