長期加療中脳卒中患者の心理的ストレス状況と筋弾性との関係

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概要

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不安と筋緊張が関連することはよく知られている。本研究は、長期加療中の脳卒中患者は、心理的ストレスが高く、かつ筋緊張が高いという仮説を症例対照研究にて検証した。対象は脳卒中患者10例、健常者19例。筋弾性計(PEK-1)を用い、対象者における左右の上腕二頭筋・上腕三頭筋・手指および手関節屈筋群・手指および手関節伸筋群・僧帽筋を測定した。心理的指標は、心理的ストレス反応尺度(PsychologicalStress Response Scale)を用いた。本研究では、長期加療中の脳卒中患者において、心理的ストレス反応における抑うつと怒りのスコアが高値を示した。一方、脳卒中患者群の筋弾性値は健常者と差はなく、脳卒中患者における抑うつ気分が、心身相関により、筋緊張と関連することは見いだせなかった。長期加療中の脳卒中患者において、心理ストレス反応が高いことから、心理面への支援の重要性が示唆された。

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