<国立科博専報>下北半島尻屋地域の更新世脊椎動物群集
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概要
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Quatenary vertebrates have been rarely known from north of Kanto in Japan. Shiriya local fauna, that was first reported in 1957 (NAKAJIMA & KUWANO), has been the most important one in northern Japan. Although a faunal list of the Shiriya local fauna was provided by HASEGAWA (1972), the fauna itself has not been described nor illustrated except for the rodents (KOWALSKI & HASEGAWA, 1976 : 7 spp.) and a canine of the Japanese monkey (IWAMOTO & HASEGAWA, 1972). Additional survey and fossil collection were done at Shiriya area as a part of natural history research conducted by National Science Museum in 1987,and many newly known species were added from the area. Faunal list including previous collection is provided in Table 1. Although complete descriptions of the fauna were not able to be provided in the present paper, most of the faunal elements are illustrated and commented with distinctive characters from related species, especially in small animals. Shiriya local fauna can be divided into two assemblages : 1. Panthera-Pinnipedia assemblage that is related with the upper terrace (about 70 m above s.l.) and is characterized by abundance of Panthera and several species of pinnipeds and by rarity of small mammals, amphibians, ect.; 2. Canis-Mancalla assemblage that is related with the lower terrace (about 30 m above s.l.) and is characterized by the presence of Canis lupus, Ursus arctos, Paleoloxodon naumanni, Mancalla sp., and by abundance of small mammals, amphibians, and terrestrial and marine gastropods. Both of them may be correlated faunally with the Upper Kuzuu fauna in Kanto area.
- 1988-00-00
著者
-
甲能 直樹
千葉県立中央博物館学芸部地学科
-
甲能 直樹
京都大学理学部地質学鉱物学教室
-
小野 慶一
国立科学博物館地学研究部
-
野苅家 宏
中里遺跡調査会
-
野苅家 宏
日大・文理
-
上野 輝彌
National Museum Of Nature And Science
-
上野 輝彌
国立科学博物館
-
小野 慶一
Department Of Geology National Science Museum Tokyo
-
小野 慶一
科博
-
長谷川 善和
横浜国立大学教育学部
-
冨田 幸光
国立科学博物館
-
野苅家 宏
東京支部:日本大学文理学部応用地学科
-
小野 慶一
国立科学博物館地学研究所
-
上野 輝彌
国立科学博物館地学研究部
-
長谷川 善和
横浜国立大学学芸学部地学教室
-
長谷川 善和
横浜国立大学
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