名勝「姨捨(田毎の月)」の文化的価値とその保存手法(平成13年度 日本造園学会研究発表論文集(19))
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
平成11年5月10日に,長野県更埴市に所在する顕著な棚田(千枚田)が「姨捨(田毎の月)」といて国の名勝に指定された。本研究では,「姨捨(田毎の月)」の棚田がもつ文化的価値の分析を行い,それらの保存を目的として行われた名勝指定の在り方について検証することを目的とする。その結果,姨石を中心とする棚田地域一帯が文化的な価値をもつ景観であり,それらの保全のためには,地元保存会に見られる就労年齢の高齢化等の問題に対し,担当部局を越えて対処する必要のあることが明らかとなった。また,この指定の意義は,農林水産業に関連する文化的景観の価値を広く認識し,それらの総合的な保全の契機となることにあるといえる。
- 社団法人日本造園学会の論文
- 2001-03-30
著者
関連論文
- 平成17年度日本庭園学会研究大会公開シンポジウム近代の日本庭園
- 遺跡庭園整備の理念と最近の事例(平成6年度日本造園学会全国大会分科会報告)
- 京都の「遺跡庭園学」の現状とその課題(平成4年度日本造園学会全国大会分科会報告)
- 平城宮兵部省の復原整備
- 平城宮東院庭園に見る意匠・工法の系譜について
- 橘俊綱の名園選考と,その政治的背景
- 橘俊綱の名園選考基準(「地形」と「眺望」)について
- 萩城東園庭園における眺望景観
- 歴史的生活空間の保存問題と造園行政(造園行政の現状と展望)
- 石田殿の立地について
- 亀山殿庭園における眺望行為(昭和59年度日本造園学会研究発表論文集2)
- 寝殿造住宅庭園における眺望行為
- 5.平城京左京三条二坊六坪宮跡庭園,慈光院庭園,依水園庭園における眺望行為 : 形態論的相異の因果性(昭和58年度日本造園学会研究発表論文集(1))
- 平城京左京三条二坊六坪宮跡庭園,慈光院庭園,依水園庭園における眺望行為 : 三者の形態論的相異
- 「平城京左京三条二坊六坪宮跡庭園」における眺望景観の復原的考察
- 古代曲水宴遺構の流速について
- 知日家欧米人の日本庭園に対する認識とイメージに関する調査研究(平成7年度日本造園学会研究発表論文集(13))
- 「ランドスケープ近代化遺産を考える」 : 明治時代に作られた空間の形・デザイン・特徴(ランドスケープ遺産分科会,平成15年度日本造園学会全国大会分科会報告)
- 文化遺産/史跡の保存・整備とランドスケープその3 : 庭園:風景とまちづくり(平成12年度日本造園学会全国大会分科会報告)
- モデルスコープシステムによる街路樹の植栽パターンの分析について(昭和62年度日本造園学会研究発表論文集(5))
- 文化遺産/史跡の保存・整備とランドスケープ その2 : 文化遺産/史跡の保存・整備計画の現状と課題(平成11年度日本造園学会全国大会 分科会報告)
- 多雪山岳地における雪田植生の復元方法に関する研究
- 尾瀬沼における混雑感に関する利用体験評価
- 文化財保護をめぐる最近の動向 : 登録有形文化財の制度を中心として(行政情報)
- 飛鳥・奈良時代以前の庭園関連遺構(近年の考古学的成果を造園学の視点からレビューする)
- 文化的景観という新しい遺産の枠組み(ひろがる保存の概念)(広がり変化する「保存」の世界)
- 日本古代の庭園における景観構成に関する研究(平成5年度日本造園学会賞受賞者業績要旨)
- イサム・ノグチのコネティカット・ゼネラル生命保険会社庭園とユネスコ本部の庭園(平成19年度日本造園学会全国大会研究発表論文集(25))
- イサム・ノグチの萬来舎庭園とリーダーズ・ダイジェスト東京支社庭園について(平成18年度日本造園学会全国大会研究発表論文集(24))
- 造園学専攻女子学生の進路に関するアンケート調査(造園専攻女子学生の進路とキャリア形成)
- 巻機山[上越地方]における植生復元工後の植生動態
- 尾瀬ヶ原における利用者の数や配置が自然景観に与える影響について(平成14年度 日本造園学会研究発表論文集(20))
- 遺跡における植物情報の収集と活用(平成7年度日本造園学会全国大会分科会報告)
- 造園学原論・造園史(ランドスケープ研究の現在 : 第I部ランドスケープ研究の趨勢)
- 阿蘇地域における草原景観の分類とその景観イメージに関する研究(平成14年度 日本造園学会研究発表論文集(20))
- リゾート計画における景観形成と資源の活用(環境の保全・創造とリゾート)
- 尾瀬ヶ原の木道上における利用者間の距離と混雑感及び混雑不快感との関係性(平成15年度日本造園学会全国大会 研究発表論文集(21))
- 長野市松代町東部に残る湧水と水路の現状と特徴(平成18年度日本造園学会全国大会研究発表論文集(24))
- 多摩丘陵におけるフットパス計画による里山景観保全への取り組み(美しい国土づくりとランドスケープ)
- 造園家ヴァン・デル・スワールメンとベルギーの田園郊外による都市整備(平成12年度 日本造園学会研究発表論文集(18))
- 19世紀後半のブリュッセルにおける並木のある大通り及び公園整備の特徴
- 第一次世界大戦後のベルギーにおいて建設された田園郊外の理念(平成11年度 日本造園学会研究発表論文集(17))
- 20世紀初頭においてブリュッセルに建設された田園都市の特徴(平成10年度 日本造園学会研究発表論文集(16))
- 長野市松代町に見られる水路網と庭園群の特徴
- 長野市松代町における伝統環境保存区域の水路網の現状とその保全
- フランス地方都市の緑地の現状と政策の特色
- 現地におけるイメ-ジ調査による自然風景地建築の色彩評価について
- 国立公園内における建築物の使用色彩とその評価について
- 自然風景地における建築物デザインの色彩の視認特性と色彩要素の景観評価への影響について
- 農業用水路の親水性回復へむけての住民意識調査--見沼代用水を事例として
- 人間主体の環境親和型リゾート : 第9回:景観部会報告(リゾート空間再考)
- 第6回景観部会ミニシンポジウム : リゾート開発と景観(環境の保全・創造とリゾート)
- 風景地建築の色彩基準の設定に関する研究
- 城下町松代(殿町地区)において江戸時代に造られた泉水路の形成過程とその用途(平成13年度 日本造園学会研究発表論文集(19))
- 農村地域における景観形成に関わる住民の認識と行動の構造化(平成19年度日本造園学会全国大会研究発表論文集(25))
- 造園の歴史教育の展望 : 楽しさの途を探る(平成11年度日本造園学会全国大会 特別分科会報告)
- 高遠城の庭園
- 『江戸名所記』に見る17世紀中頃の江戸の名所の特徴
- 「米欧回覧実記」における「都市公園」に関する用語の用いられ方(平成9年度 日本造園学会研究発表論文集(15))
- 明治・大正期の長野県における公園設立の展開
- 明治初期の岩倉使節団に見るパリの都市公園の捉え方(平成7年度日本造園学会研究発表論文集(13))
- フランス造園史研究の現在(造園史研究の現在 : 海外編)
- 日光国立公園尾瀬ヶ原における利用者の意識構造について(平成15年度日本造園学会全国大会 研究発表論文集(21))
- 尾瀬ヶ原の休憩テラスから見た木道上の混雑感評価に関する研究(平成18年度日本造園学会全国大会研究発表論文集(24))
- 長野市松代町の城下町絵図に見られる水路システムの特徴(平成16年度日本造園学会全国大会研究発表論文集(22))
- 尾瀬ヶ原における木道上の利用者の分布と混雑感評価の特性(平成16年度日本造園学会全国大会研究発表論文集(22))
- エベレスト・ベースキャンプ地域における環境活動
- 台湾におけるキャンプ場の実態と発展プロセスに関する研究(平成13年度 日本造園学会研究発表論文集(19))
- 城下町の庭園と庭園を結ぶ水路の特性
- 水郷地帯における景観整備事業のデザインと人々の評価構造について(平成元年度日本造園学会研究発表論文集(7))
- 上原敬二賞受賞者に聞く : 鈴木忠義先生(人物インタビュー・第14回上原敬二賞受賞者)
- 『景観研究の流れと今後』(関東支部景観部会)
- 尾瀬ヶ原における混雑日・閑散日の限界・理想間距比較及びその影響要因分析(平成16年度日本造園学会全国大会研究発表論文集(22))
- 『中国古代造園史料集成-増補 哲匠録 畳山篇 秦漢-六朝』, 田中淡編著, 中央公論美術出版, 2003年5月刊, B5版, 785頁, 45,000円
- 農村地域における景観の変遷に関する基礎的研究(平成11年度 日本造園学会研究発表論文集(17))
- 新潟県巻機山における植生復元ボランティア活動(自然とのふれあい)
- モデルスコープシステムの実用化と景観の再現性について(昭和61年度日本造園学会研究発表論文集(4))
- 妻籠宿における地形からみた水路網・土地利用と住民の保全意識
- 景観認識特性に基づく阿蘇くじゅう国立公園阿蘇地域における二次草原の景観計画に関する基礎的研究
- モデルスコープシステムの開発と造園模型シミュレーション
- 名勝「姨捨(田毎の月)」の文化的価値とその保存手法(平成13年度 日本造園学会研究発表論文集(19))
- 景観・施設整備の新しい方向と造園技術(21世紀に向けた自然風景地の空間整備と造園技術)
- 自然風景地における建築物の色彩景観調和技術に関する研究(平成8年度日本造園学会賞受賞者業績要旨)
- 岡山県蒜山地域における景観計画と地域住民の景観認識構造について
- 水田生態系の保全に関連した施策の整理と課題解決に向けた方策の検討
- 個性・郷愁性とリゾート空間(リゾート空間再考)
- GISの活用によるダイビングの適正な利用に向けた海中利用評価 : 富士箱根伊豆国立公園・大瀬崎を対象として (日本レジャー・レクリエーション学会第42回学会大会)
- 長野市松代町におけるまち歩きイベントと地域の評価との関連性
- 景観育成住民協定締結後の実態と住民の景観保全意識に関する研究
- 信州大学農学部における造園の歴史教育(造園学における歴史教育)
- 文化的景観の保全(平成8年度日本造園学会全国大会分科会報告)
- 上原敬二賞受賞者に聞く : 金井格先生(人物インタビュー・第13回上原敬二賞受賞者)
- 自然風景地における建築物の色彩景観調和技術に関する研究(都市計画)(学位論文要旨)
- 視知覚分析からのランドスケープ研究(ランドスケープ研究の現在 : 第II部ランドスケープ研究の視点と方法)
- 「健康村の運営と造園的課題」(セッション1,平成3年度日本造園学会学術委員会シンポジウム『地域社会と造園の役割 : 世田谷区の場合』)
- 木曽路の観光地における期待要素と観光地評価との関連性
- 水田生態系の保全に関連した施策の整理と課題解決に向けた方策の検討
- 景観を育てる制度の現場での運用 : 研究・行政・産業の立場から
- 文化的資産としての景観
- ランドスケープ近代化遺産を考える : 「風景」と近代化