総合看護研究施設への期待に関する研究(第2報) : 看護教育と臨床看護の連携

概要

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看護の質向上に向けた看護基礎教育機関と臨床看護の連携を探る目的で、看護系大学が臨床の看護現場とどのような連携を保ち、活動を行っているのか質問紙調査を行った。看護大学106校、看護短期大学57校のうち、86校から回答があった。その概要は次の通りである。1.公開講座を実施していた大学は9割であり、一般市民を対象とした講座開催が8割、看護職を対象とした講座は2割であった。2.公開講座の運営には教員が関わっているものが9割を越え、その主な目的は一般市民に対する支援と広報活動であり、臨床看護と教育の連携を目的としたものは約3割であった。3.臨床の看護現場に講師を派遣している大学は9割を越えており、派遣の分野でもっとも多いのは「看護研究」ついで「臨床実習指導」であった。4.大学に付随する研究所の活動は、所員や大学教員の研究活動及び支援がもっとも多く、看護職が訪れて研究支援を受けるという看護現場との連携を行っている研究所は半数であった。以上のことから、看護教育と臨床の看護現場との連携をもっと勧める必要性があることが明らかになった。
東海大学医療技術短期大学の論文
2004-07-30