ガスクロマトグラフィーによる直鎖型アルキルベンゼンスルホン酸塩の定量
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概要
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直鎖型アルキルベンゼンスルホン酸塩(LAS)をメチレンブルーとのイオン対として抽出し,五塩化リンでスルホニルクロライドとした後,更にフッ化カリウムでフッ素置換し,スルホニルフルオライドとして電子捕獲型検出器付きガスクロマトグラフ(ECD-GC)で定量した.この結果,LASをスルホニルクロライドとしてECD-GCで定量する方法に比べ,カラム吸着や熱分解がなく,再現性に優れており,約50倍の感度が得られた.精製水,河川水からの回収実験は回収率(約90%),変動係数{(2〜3)%}とも満足できる結果が得られた.本法を実際の河川水に応用したところ,すべての試料からLASが検出された.又,本法による測定値(GC値)とメチレンブルー法による測定値(MB値)との相関関係を求めたところ,GC値=0.730×MB値-0.015(相関係数0.963)が得られた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1983-12-05
著者
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