フェロイン・ブロモフェノールブルーイオン会合抽出を利用するリンの間接高感度吸光光度定量
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概要
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リン酸を12モリブドリン酸とし,イソブチルメチルケトンーシクロヘキサン(H:9v/v)混合溶媒に抽出し,そのモリブデンをテトラヒドロホウ酸ナトリウムを用い窒素気流中で還元しモリブデン(Ill)とした.生成したモリブデン(III)に鉄(III)溶液を加えて鉄(II)を生成させ,1,10-フェナントロリンにより後者を発色させた後,これにブロモフェノールブルーを加え,生成したイオン会合体を1,2-ジクロロエタンで抽出し,波長605nmにおける吸光度を測定し間接的にリンを高感度定量することを試みた.本法により,リンとして30〜160ngのリン酸が2.5%の相対標準偏差で定量でき,モル吸光係数1.43×10^6 1 mol^<-1> cm^<-1> であった.雨水及び水遠水試料5mlを採り,数ppb程度のリン酸の定量に本法を応用したところ再現性のよい結果が得られた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1984-10-05
著者
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